|
永春拳(詠春拳とも)は今から300年前に広東省を中心に伝承されていた徒手武術を主とする一派で、20世紀初頭にベトナムに取り入れられた。他の挙法と比べると新しいが、ベトナムではたくさんの人が永春拳を学びたいと考えている。
|
 梅花樁における「円平功」という気功
|
|
 木人との訓練にある108姿勢の一つ。
|
|
 円平功挙
|
|
 霊覚という型を訓練するグェン・カク・チュオン氏と弟子。
|
|
 長棍と短刀との対抗技の訓練
|
|
 短刀と八斬刀との対抗技
|
|
 捆揚屯の姿勢にある首頭挙。
|
|
 善定という姿勢を指導するグェン・カク・チュン氏。
|
20世紀初頭、永春拳の弟子の一人である中国人のグエン・テー・コン氏はベトナムに移住した。1939年に、彼は永春拳を教え始め、南部と北部から多くの人々が参加した。彼の教え子の多くは後に有名になった。チャン・バン・フン(Tran Van
Phung),ゴー・シー・クイ( Ngo Si Quy), Vu Ba Quy(ブー・バー・クイ), チャン・トック・ティン(Tran Thuc
Tien),ホー・ハイ・ロン( Ho Hai Long), ルック・ビェン・カイ(Luc Vien
Khai),ゴー・フォン・トオン(Ngo Phuong
Tuong),フィン・ゴック・アン( Huynh Ngoc
An)・・・などである。
グエン・テー・コン氏はベトナムで、ベトナムの詠春拳を作り上げた。現在、香港とベトナムは世界で永春拳を訓練する2つの最も大きな中心地である。ベトナムで学んだ永春拳第3世代の多くはハノイとホーチミン市だけでなく、カナダ、フランス、ウクライナで武道館を開き、多くの練習生を集めている。その他、多くの永春挙指導者は武道館を開いていないものの、密かに詠春拳を教えている。現在、ベトナムの永春拳は様々な門派に分けられ、国内だけでなく、国外にも普及されている。ベトナムの永春拳の多くの武道館とクラブが開設され、永春拳の指導と発展を図っている。
祖師テー・コン氏の第3世代の弟子であるグェン・カク・チュオン氏は「ベトナムに導入された詠春拳はベトナム人の身体と性格に合うように大きく変えられました。特に、ベトナムのスタイルは内力が生かされ柔軟さがあります。祖師テー・コン氏は逝去する前に『永春拳はベトナムに移って来た。』と言っていました。」と語った。
ベトナムの永春拳は練習に工夫を求めている。双刀,六点半棍など武器を使うもの以外、首頭挙、永春拳気功などの名も挙げられる。
永春拳の練習で成功を収めるためには、練習者は強い信念と忍耐が必要である。永春拳を練習するのはその動作を覚えるだけでなく、その動作の精華を悟ることができるまで汗を流すということである。同時に、「意」、及び、「気」を鍛錬しなければならない。高いレベルになればなるほど「意」、及び、「気」の鍛錬に工夫が求められる。その為、永春拳は筋肉自慢をしたい人や早期に成功を収めたい人、忍耐と勤勉さが欠けている人には合わない。永春拳と気功を平行して訓練しているのは、すべての年齢の人々の健康に効果があるからである。その為、ベトナムで開かれている永春拳の武道館では国内の老若男女の他、外国人の姿も見かける。永春拳のある外国人の弟子は練習を始めてから「ベトナムの永春拳は器用さ、柔軟さがありながら強さもあり、1千年の国の建設防衛事業に結び付いている。」との評価を下した。
永春拳の指導者グェン・カク・チュオン( Nguyen Khac
Chuong)氏は「ほとんどの練習生は永春拳を身体を鍛え、自制をし、自分に自信と健康をもたらすためにやっています。」と語った。
文:レー・ヒュー・トアン( Le Huu
Tuan) 写真:ホアン・ザップ( Hoang Giap)、ナム・スオン( Nam
Suong) |